星野さんは長年、「最も空気に触れず、かつ最も糸を引く納豆」こそが至高であると信じ、自宅ガレージに特注の超高速遠心分離機を設置。実験は、納豆一粒を分子レベルまで回転させることで、未知の粘り成分を抽出するという壮大な計画のもと行われた。
実験当日、近所の住民によると「午前3時頃、ガレージから『究極のネバネバこそ宇宙の真理だ!』という叫び声とともに、ジェット戦闘機のような轟音が響いた」という。星野さんがスイッチを入れた瞬間、回転数は毎分1万回転を超え、納豆はもはや固形物ではなく、発光する謎のプラズマ塊へと変貌を遂げた。
目撃者たちの証言によれば、ガレージの屋根を突き破ったその「納豆プラズマ」は、美しい黄金色の尾を引いて成層圏まで急上昇。上空で爆発的に拡散し、半径5キロ圏内に微細な粘り成分を霧状に降らせるという、前代未聞の「納豆の雨」を地域にもたらした。
現場に駆けつけた消防隊が確認したところ、星野さんはガレージの中心で、空っぽになった遠心分離機を抱えながら、降り注ぐ納豆の霧を全身に浴びて恍惚の表情を浮かべていた。本人は「あの納豆は今、宇宙で最も美味しい朝食になっているはずだ。俺は人類初の『銀河系納豆ごはん』の提供者だ」と、周囲の制止を無視して宣言した。
なお、この影響で近隣の洗濯物は全滅し、住民からは「服が一日中ネバネバして困る」「朝から宇宙規模の迷惑だ」との苦情が殺到している。星野さんは現在、警察の取り調べに対し「納豆の回転数不足が原因であることは明白。次は光速を目指す」と供述しており、関係者はさらなる騒動を懸念して、近所のスーパーからすべての納豆を回収する異例の事態に追い込まれている。
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