寝ているときや日中乾燥しているときに、よく鼻が詰まるので点鼻薬のお世話になることが多々あります。
今までは主に生理食塩水と保存剤のみが含まれる以下のタイプの点鼻薬を使用していました。
理由は、血管収縮剤(ナファゾリン)などの医薬品成分が含まれているタイプの点鼻薬は、繰り返し使用することによる副作用があるため、頻繁には使えないという問題があるからです。
鼻づまりは、鼻粘膜の腫れによって起こります。点鼻薬の主成分である血管収縮薬は、腫れた部分への血流を減少させ、それによって鼻汁が減り、腫れも軽減させます。
ところが、この薬の効き目がよいのに味をしめて続けていると、だんだん点鼻回数・使用量を増やさなければ鼻づまりがとれなくなってきます。鼻粘膜の自律神経の本来のリズムが、点鼻薬乱用により失われてしまったのです。そしてさらに点鼻薬を乱用し続けると鼻粘膜は循環障害に陥り、慢性の鼻づまり(鼻閉)が起きるのです。
この血管収縮薬は市販の点鼻薬にも含まれているので、添付の説明書をよく読んで、必ず1回の使用量、1日の使用回数、使用日数を守って下さい。
点鼻薬 | お薬の種類 | 慶應義塾大学病院
医薬品成分が含まれないものであれば、鼻通りが悪くなったり乾燥を感じた際に気軽に何度も使えるので、そのタイプを愛用しています。
数日前、点鼻薬の詰め替え容器が市販されていることに気付きました。
自作することで安く点鼻薬が用意できるのではないかと思い、以下の製品を購入し、自分で点鼻薬を作ってみました。
点鼻薬の作り方
点鼻薬と言っても、中身はただの生理食塩水です。
生理食塩水とは、食塩の濃度が 0.9% の食塩水のことです。生理食塩水についてのより詳しい説明は以下のページを御覧ください。
この濃度の食塩水であれば、鼻に通しても痛みを感じません。作り方も簡単です。
生理食塩水(100g)の作り方
まず、料理用の電子はかりを用意します。できれば、小数点以下が表示できるものが望ましいですが、なくても大丈夫です。
コップを電子はかりに載せ、コップの重量を無視するようにゼロボタンを押し、そこに純水(煮沸した水かミネラルウォーター)を 99.1g 注ぎます。小数点が表示できない場合は 99g でOKです。1%程度でも痛みを感じることはありません。
次に、はかりの数値が 100g になるまで、そのコップの水に食塩を加え、溶け残りが無いようによく混ぜます。
以上で、濃度が 0.9% の生理食塩水が 100g できました。あとはこれを点鼻薬の容器に注いで完成です。
実際に使ってみると、全く痛みがなく鼻腔を加湿できました。もし不快感を感じた場合は、濃度を調節してみると良いかもしれません。
注意点としては、上記の市販品(ドライノーズスプレー )と異なり、自作の点鼻薬には保存剤が含まれないことです。長期間の保存は避けたほうが無難だと言えます。
以上、点鼻薬の詰め替え容器の紹介と点鼻薬(生理食塩水)の作り方についてでした。