「雪は成長するための種として中心にホコリやゴミを含んでいる」という話を聞いたことがありますか。
子どもの頃は積もった雪を食べたりするものですが、知らず知らずのうちに大量のゴミを食べているのかも知れません。
実際に積雪を集めて、その中にどれだけのホコリやゴミが含まれているか、その雪解け水をコーヒーフィルターで濾過してどれだけ綺麗にできるのかを調べてみました。
1. 肉眼で雪解け水の中のゴミを確認
積もった雪をビンに詰めて溶かします。
ビンいっぱいに雪を入れても、溶けてできる水の量はその3分の1程度です。雪は空気を多く含むため、体積が水分以上に大きくなっているそうです。
雪の中にあるゴミ以外が入らないように蓋をして雪を溶かします。
完全に雪が溶けました。ビンの底を見てみると、肉眼でも確認できる大きさのゴミがあります。以下はビンの底を拡大した写真です。
黒い塊や糸状のホコリが見えます。
2. 顕微鏡で雪解け水の中のゴミを拡大
どのようなゴミが含まれていたかを拡大して確認してみます。使用した顕微鏡は デジタル顕微鏡 B01DJ0DKCC です。
実際に写した拡大写真を以下に表示します。細かい塵や細長いホコリなどがたくさん含まれていることがわかります。
3. 雪解け水を濾過
コーヒーフィルターを使って雪解け水から出てきたゴミを分離できるか実験してみました。使用したフィルターは「無漂白パルプ100%」のものです。
濾過でゴミを分離した水を洗った元のビンに戻し、顕微鏡でビンの底を撮影した写真を以下に表示します。
かなり小さいゴミはいくつか見られますが、大きなゴミやホコリが除去されてかなり綺麗な水になっています。
おしまい
雪解け水をそのまま飲料水として使えると便利なのですが、以上のようにかなりのホコリやゴミを含んでいます。活性炭などを使用した上質なフィルターなどを通した後に煮沸すれば、恐らく飲料水としても大丈夫だと思います。
あまり雪を食べて健康を害したという話を聞かないような気がしますし、サバイバルを解説する番組では溶かしただけで飲んでいたりしますが…