インターネット上の情報を探すときは、ポータルサイトでキーワードを入力して検索することが多いと思います。
キーワード検索を支えるシステムとして検索エンジンが使われています。
今回は、ポータルサイトの種類や検索エンジンのこと、それらを使って情報を絞り込むための方法についてまとめてみたいと思います。
ポータルサイトと検索エンジンの違い
ポータルサイトとは、様々なWebサービスや情報がまとめてあり、そこから簡単に他のサイトにアクセスしたり、情報を探したりできるようにしたサイトのことです。
日本では Yahoo! JAPAN が主に利用されているようです。
ポータルサイトのサービスの一部として「キーワード検索」があります。入力した文章や単語を含んでいるWebページを探し出せる便利なサービスです。
このキーワード検索を支える技術が検索エンジンです。
検索エンジンとは、Webサイトに含まれる文章(テキスト)を探すシステムのことです。システム、つまりプログラム自体を指す言葉です。
厳密には 検索エンジン = ポータルサイト ではありません。
ポータルサイトにある「キーワード検索」に、この検索エンジンが使用されています。
検索サイトを一般に「検索エンジン」と呼ぶことはあるが、厳密には検索サイト自体は検索エンジンでない。
検索エンジン – Wikipedia
まとめると、
- ポータルサイトはサービスをまとめたサイト
- 検索エンジンは、キーワード検索のためのプログラム
- ポータルサイトでキーワード検索ができるが、システム自体は作っていない場合が多い
代表的な検索エンジン
検索エンジン自体を開発しているところはそれほど多くはありません。現在主流なのは以下の2つです。
Google(グーグル)
検索エンジン世界シェア1位の有名な検索エンジン&検索サイトです。世界シェアで約90%を占めるほど圧倒的強さです。
他社検索サイトに検索エンジンの技術提供なども行っており、見た目は違うけど中身はGoogle検索のポータルサイトが増えてきています。
Yahoo! JAPANもGoogleの検索エンジンを利用しています。
Google、Yahoo!JAPAN、gooの検索結果がほぼ同じ結果となっています。これは、Yahoo!JAPANとgooの裏側でGoogleの検索システムが動いているためです。つまり、現在はBingなどを除き、ほとんどの日本国内の検索はGoogleのシステムによって処理されているのです(BingはMicroSoftの自社開発の検索エンジンです)。
国内の検索エンジンとSEOの歴史を振り返る ++ SEO HACKS公式ブログ
以前、日本では「goo」「エキサイト」「インフォシーク」「ライコス」「フレッシュアイ」など各社、独自の検索エンジンを持っていました。その後、日本に「Google」が上陸するとその人気に押され、「Yahoo!」のページ検索をはじめ、ほとんどの検索エンジンが「Google」を採用するようになりました。
検索エンジンの比較
Googleの検索エンジンには豊富な検索オプションがあり、条件を設定して情報を簡単に絞り込めます。
(検索オプションの使い方には後ほど触れます)
Bing(ビング)
Microsoftが開発する検索エンジンです。Windows10 のブラウザである「Microsoft Edge」の標準検索エンジンとして設定されています。
従来の検索エンジンとは別の方向性を目指しているようです。
Bingでは、従来の一般的な検索エンジンとは異なる、検索結果をカテゴリーごとに整理して表示するスタイルが採用される。Microsoftの発表においてBingは「ユーザーの意思決定を支援する次世代検索サービス」と形容されており、単に検索を行う「検索エンジン」ではなく、迅速な意志決定を支援する「意思決定エンジン」(Decision Engine)が目指されている。
Bingとは – IT用語辞典 Weblio辞書
パッと見てもあまり違いがわかりませんが、独自の検索オプション(LinkFromDomain:)があったり、画像検索でライセンスを絞り込むことができたり(フリーで使える画像だけを探すなど)と微妙に便利な機能があります。
以下のサイトに詳しくまとまっていました。
http://lifehacker.com/the-best-things-bing-does-better-than-google-1483983630
ポータルサイト
ポータルサイトは、上記の検索エンジンを利用して、入力した文字を含むサイトを探すキーワード検索サービスを提供しています。
検索サービス以外には、ニュースやブログ、ネットショップなど幅広いWebサービスを提供しています。
Yahoo! JAPAN(ヤフー ジャパン)
日本のポータルサイトシェア1位です。2015年の月間利用者数は約4000万人でした(PC版)
ヤフオクや知恵袋といった利用者が多いサービスを持っていることがヤフーの強みですね。
検索エンジン 日本でのシェア「1位はYahoo、2位はGoogle」
ちなみに米Yahoo!はBingとGoogle両方の検索エンジンを利用している状態です。
【検索】米Yahoo!と米Googleが提携し、検索情報を提供へ – 検索サポーター
goo(グー)
NTTレゾナントが運営するポータルサイトである。名前の由来は「global network が無限大(∞)に拡大し続ける」ということだそうです。
oo は ∞ だったんですね…!
gooもGoogleと提携を行ったため、Googleへの検索エンジンを使っているようです。
Infoseek(インフォシーク)
現在、楽天が運営するポータルサイトです。こちらも2010年に検索システムがGoogleのものになりました。
Excite(エキサイト)
翻訳に定評のあるエキサイトのポータルサイトです。
2012年時点ではYahoo!の開発した検索エンジン Yahoo Search Technology(YST)を利用していました。
検索の基本
多くの情報を得るために大事なことは、文章ではなくキーワードで検索することです。
例えば、卵焼きのレシピを調べる際、「卵焼きのレシピ」と入力して検索するよりも「卵焼き レシピ」とキーワードをスペースで区切って検索する方が多くのページにヒットします。
文章で検索した場合
ヒットしたページは471000件でした。
キーワードで区切って検索した場合
ヒットしたページは506000件でした。
区切って検索した場合、他によく検索されているキーワードが出やすくなります。
検索エンジンで使えるオプション
ただキーワードで検索するだけでは、膨大な情報が出てしまい、目当ての情報に行き着くまでに時間がかかってしまうことがあります。
そこで役に立つのが検索オプションです。
最近更新された新しい情報だけを検索したり、ある文章がそのままの形で使われているサイトを検索したりできれば、素早く欲しい情報を得ることができますね。
今回はGoogleを例に検索オプションを説明しますが、他の検索サイト(特にGoogleの検索エンジンを使っているサイト)でも同じオプションが用意されているはずです。
完全一致検索
検索エンジンに文章を入力しても、そのままの形でヒットしません。入力した検索テキストの中からキーワードが抽出されて検索されます。
例えば、「卵焼きの作り方」で検索すると、以下のように「卵焼き」だけキーワードとして含まれるサイトも出てきてしまいす。
「卵焼きの作り方」という文章が全く同じ形で含まれるサイトを検索したいときは、ダブルクオーテーション(””)で囲みます。
"卵焼きの作り方"
実際にこの方法で検索した結果は下の画像のようになります。「卵焼きの作り方」がそのままの文で含まれるサイトが出てきています。
キーワードの一部がわからない時
完全一致検索の際に使えるテクニックです。分からない部分を*(アスタリスク、ワイルドカード)にすると、その部分には何でも当てはまるようになります。
例えば「たまごかけごはん」が思い出せず「たまごか何ごはんだったっけ?」と思った時のような、途中にどんな言葉が入るか忘れた時などに便利です。無理やりですが…
このように「たまごか〜ごはん」というキーワードを含むページが出てきます。
更新日時で絞り込む
出てきた情報が古いという場合に使える、最近更新された新しいページだけを検索する方法があります。
検索結果画面の右上にある検索ツールをクリックします。
出てきたメニューの中から指定期間なし▼と書かれた部分をクリックして期間を設定すると、表示したいページの更新日時を絞ることができます。
サイト内検索
あるサイトのURLを指定して、そのサイト内のキーワードを検索することができます。
検索方法は「site:URL キーワード」です。
例えば http://joyplot.com/ 内で アプリ というキーワードを探したいときは、以下のように検索します。
site:http://joyplot.com/ アプリ
結果は以下のように、キーワードを含むページだけが表示されます。
「A または B」のように検索する
AというキーワードまたはBというキーワードを含むページを検索する場合には OR を使います。
A OR B
ORは大文字でなければいけません。
例えば、fish か chicken を含むページを検索する場合は以下のように入力します。
条件検索用ページ
検索オプションを使うのが面倒という方は、以下のような条件検索用のページもあります。
Yahoo! JAPAN
おしまい
オプションは他にも様々なものがありますが、個人的に他のオプションを使う機会がほとんどなかったため省略しています。
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