筆者自身が低血圧なため、低血圧について調べてみました。
今回は以下の書籍を参考にさせていただいています。
低血圧の種類
低血圧には、原因がわからない(生まれつきの)ものと、怪我や病気によって起きる低血圧があります。
以下のように大きく3つのタイプに分類されています。
- 本態性低血圧(原因を特定できないもの)
- 二次性低血圧(病気や怪我が原因のもの)
- 起立性低血圧(立ち上がった時に急激に血圧が下がる)
この記事では、病気などが原因のものを除いた本態性低血圧についてまとめます。
「朝に弱い」「疲れやすい」など普段イメージしている低血圧といえば、この本態性低血圧を指します。
低血圧の定義
低血圧とは、一般的に最大血圧(収縮期血圧)が中高年者で110mmHg以下、若年者で100mmHg以下である状態を指します。年代によって基準が違うのは、血圧は加齢によって上がるものだからです。
低血圧でも体調に影響がない方もいれば、それによって体に不調が起きる方もいます。
低血圧の主な症状
血圧が低いということは、血流の勢いが弱いということです。したがって、血の巡りが悪いことが原因となる様々な症状が現れます。
疲れやすい
血液は体の各細胞に酸素と栄養を届けて不要なものを回収する役割を担っていますが、血流が弱いとこの循環が遅くなります。
そのため、細胞に回収されるべきはずの老廃物が溜まってしまう上に、栄養が少ないという状態になるため不調が起きます。
めまい・立ちくらみ
急に立ち上がったりすると、脳の血液が少なくなるために起こります。
手足の冷え
体の隅々に血が行き渡りにくいため、末端の冷えが起こります。
頭痛・肩こり
特に酸素が必要な部位が酸欠のようになるため痛みが現れます。
胃腸が弱い
低血圧の人はあまりものを噛まないことが知られています。これによって消化不良が起きます。
低血圧を改善するには
運動による血行改善
無理のない適度な運動が低血圧改善に効果があることが知られています。
特に下半身の筋肉を増やすことで、足から心臓に戻る血流を増やすことができます。
逆に運動不足になれば、
という悪循環に陥ります。
血圧豆知識
貧血との区別の仕方
貧血もめまいや立ちくらみなど、低血圧と似た症状が現れますが、症状の原因は大きく異なります。
貧血の場合は鉄分の不足により血液を赤くするヘモグロビンが少なくなります。
したがって、以下のような体から赤みがなくなる症状がでます。
- 顔が青白くなる
- 下まぶたの裏が白くなる
- 爪の変形
しかし、低血圧は貧血を起こしやすくするので、場合によっては両方に対する治療が必要です。
低血圧は遺伝する
体の構造が原因となっている本態性低血圧は遺伝することがわかっています。子は親と似た体の構造になるので当然といえば当然ですね。
年をとると低血圧は治る?
一般的に、年をとると血圧が上がります。
血圧を測るのは起きた直後が良い
日中の運動などで血圧は変動します。したがって活動の影響を受けない起床後の血圧が最も参考になります。
低血圧の人は長生きする生活スタイルになりやすい
低血圧の人は疲れやすく、食事もたくさんとることが少ないため、結果としてストレスが少なく生活習慣病になりにくい生活を送っています。
低血圧であること自体が長生きにつながるというよりも、低血圧であるがゆえの生活スタイルが長生きにつながっているようです。
おしまい
血流が悪くなることで様々な不調が起きているわけですから、改善するためには血流を良い体を作るしかありません。
運動をして筋肉を付ければ確実に血流がよくなりますので、運動が最もよい改善法と言えるのではないでしょうか。