以前、携帯キャリアの2年縛りに関するニュースが最近報じられました。しかし、実際のところあまり安くなっていない気がしませんか?
近頃スマートフォンで通信を行うことが少なくなってきたので携帯料金を安くしたいと考えていたところ、SIMフリー端末を使って安く携帯を利用できる方法があることを知りました。
今回はSIMフリーの仕組みについて学習と実際にどうやって利用すればいいのかをまとめてみました。
SIMカードとは
まず、SIMカードについて知っておきましょう。
SIMカード(シムカード: Subscriber Identity Module Card)とは、電話番号など固有の識別情報が記録されたICカードのことで、携帯やスマートフォンが音声通話やデータ通信などの通信機能を使うために必要です。
端末本体に小さなカード挿入口があるのをご存知でしたか? 携帯やスマホの本体にこのSIMカードを挿入しないと、電話やネット接続(3G, LTEの利用)などができません。
「入れた記憶がないよ!」という方も、キャリア(通信事業者、大手携帯電話会社)と契約して携帯を購入したならショップの店員さんが入れています。持っている携帯がWiFi無しで通話やネット接続ができているのであれば、SIMカードを使っているはずです。
SIMカードはWiFiモデルとして販売されている端末には使用できません。
さて、このSIMカードですが、キャリアが提供しているカード以外のものに変えることができます。SIMカードを変えると他社の安い通信回線を利用できる可能性があります!
では、どうやってSIMカードを入れ替えるのでしょうか…
SIMロックとは?
実は、国内のキャリアで販売されている携帯端末の多くは、自社のキャリアのSIMカードしか利用できないように制限をかけています。他のキャリアへ乗り換えができないようにするためです。これをSIMロックといいます。
SIMロックがかけられている端末のSIMカードを入れ替えたいという場合は、SIMロックを解除してもらわなければいけません。各キャリアのショップ等で解除してもらえますが解除は有料です。
初めから自分でSIMカードを用意して、それを使う予定であれば、SIMフリー端末として発売されている端末を購入すると、解除料がかからないのでお得です。
SIMフリー端末とは?
SIMフリー端末とは、キャリアが掛けているSIMロックが掛かっていない端末のことです。SIMフリー端末を使うことで、キャリアに縛られることなく様々なSIMカードを使うことができます。
Amazonなどネット通販で手軽に買えます。iPhone や Nexus シリーズもSIMフリーのものを購入できます。
Nexus 5 LG-D821 32GB SIMフリー [ブライト レッド]
なぜ自分で買ったSIMカードの通信の方が安い?
MVNO(仮想移動体通信事業者、Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる事業者が大手通信キャリアに比べて低価格で提供している回線を利用できるため安くなります。
なぜ安いのかというと
- 回線をまとめて借り
- 販売にかかわる様々なコストを削減
- データ通信量や通信速度を制限している
からと言われています。
最近はほとんどの格安SIMカードがLTE高速通信に対応しています。
また、通話やSMS(ショートメッセージ)を使わないという方は、その機能を削れば月額1000円以下で利用できるプランもあります。
実際にSIMカードを買うには?
購入方法は
- ネットで契約(MVNO業者, Amazon, 楽天 など)
- 店舗で契約(Y!mobile, ビックカメラ, イオン など)
MVNO (仮想移動体通信事業者: Mobile Virtual Network Operator)とは、携帯電話などの無線通信用電波を送るための基盤を他社から借り受けてサービスを提供する事業者のことです。
代表的なMVNOとしては、OCN や b-Mobile、IIJmio などがあります。
SIMカード自体は家電量販店などの店頭で購入できますが、手続きは別にWeb上で行うという場合があります。イオンやビックカメラでは店頭で購入と契約ができるようです。
回線料金の支払いにクレジットカードしか対応していないというものが多いようですので、契約の際はクレジットカードを用意しましょう。
店頭で契約の場合、本人確認のための身分証明書も忘れずに!
ネットで手続きすれば、家にいながら回線契約とSIMカード購入を同時にできるので楽だと思います。
利用までの手続きの例
ここでは b-Mobile のおかわりSIMをオンラインショップで契約した場合を手続きの一例として紹介します。
1. 申込みフォームに必要事項を入力
このサービスはクレジットカード払いにしか対応していないので、クレジットカードを用意します。
通話機能をつけた場合は本人確認書類も必要です。
料金プランに関する注意事項に目を通したら、希望するプランの選択や、契約するご自身の情報をWeb上で入力します。
入力完了後、登録したメールアドレスに「受付完了メール」が送られます。
2. SIMカードの受け取り・設定
登録した本人が確認できたら、数日でSIMカードが郵送で送られてきます。
SIMカードが届いたら、使う端末にSIMカードを挿入してAPN (Access Point Name) の情報を設定します。
APNとは携帯電話がインターネットに接続するために必要な情報のことです。
APNを設定する方法はこちらのページにまとまっています。
3. 完了!
あとは使うだけです!
電話番号を変えないで他社から乗り換える NPM転入 (携帯電話番号ポータビリティ: Mobile Number Portability) を行う場合は、Web上で本人確認書類のアップロードして、MNP予約番号を入力するだけでできるようです。以外と簡単にできるので驚きました!
1GBでできること
よく通信料金プランで「〜GBまで!」という表示を見かけますね。ですが、自分がどれだけ通信をしているかあまりピンとこないのではないでしょうか。
実際1GBでは以下のような通信ができるそうです。
- 5分の動画を約100回再生
- メールの送受信を20万回
- Webページの表示約5000回
参考
いいことばかりじゃない。知らないと恥ずかしいSIMフリーの基本 – DIGIMONO!(デジモノ!)
SIMってなぁに?(SIMフリー端末でSIMカードを利用する方法) | NTTコムストア [個人向け] | NTTコムストア [個人向け]
格安SIMカード 超入門ガイド:「格安SIMとは何か」からメリット・デメリット、種類と選び方、使える端末、注意点まで | アプリオ