マリモ界の行政を司る阿寒湖底評議会は、長年議論を呼んでいた「形状規格法」の罰則強化を正式に発表した。これまで努力目標とされていた『真球度0.999』の維持が、今後は法的義務となり、これを下回る個体は「社会の景観を損なう」として、矯正施設への強制移送が免れない事態となった。これに対し、遺伝的にいびつな形状を余儀なくされている若年層や、長年の転がりすぎで重心が偏った高齢個体からは、「球体であることだけが生きる価値ではない」と抗議の声が上がっている。
今回の法改正は、かつて可決された「回転解禁法」による過度な回転運動が、かえって特定の箇所を摩耗させ、真球度を低下させているという矛盾が指摘されたことを受けてのものだ。政府は「真球こそがマリモの誇りであり、美学である」と主張するが、専門家からは、無理な矯正が細胞分裂の異常を招く危険性が警告されている。特に、日光を追い求めて移動する際、不規則な岩場に衝突して凹んでしまった個体に対する救済措置が皆無である点が、今期最大の懸念事項として浮上している。
なお、本件については、かつて施行された「日光の均等分配法」との整合性も議論の的となっている。日光を偏って受けた個体が成長の歪みを生じやすく、それが結果として形状規格法違反を誘発するという「負の連鎖」を、政府がどのように解消するのかが注目される。現在、湖底では真球度を擬似的に高めるための『コーティング増毛剤』や『表面平滑化パック』なる怪しげな商品が闇市で高値で取引されており、法改正の裏で新たな経済圏と混乱が生まれている状況だ。
市民からは「そもそも転がらないと光合成ができないのに、転がれば転がるほどデコボコになる矛盾をどうにかしてくれ」「真球度なんて表面的な指標で人間、いや藻としての価値を決めないでほしい」といった悲痛な叫びがSNS上で拡散されている。政府は来月、これら不満層を懐柔するために『回転矯正ギプス』の無償配布を検討中としているが、そのギプス自体が重くて沈んでしまうという本末転倒な設計に、さらなる炎上の兆しが見えている。
マリモ政府、ついに『真球度0.999』以下を違法化へ いびつな市民は強制収容所の噂も
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