阿寒湖のマリモたちが天敵であるザリガニを強制的にパシリ(使い走り)にさせ、湖底の秩序を力ずくで支配している「ザリガニ外交」に対し、生態学界から強い懸念の声が上がっている。かつては食物連鎖の頂点に立つはずだったザリガニが、今やマリモの移動手段や配膳係として酷使される様子は、まさに湖底の独裁政権そのものだ。一部の急進的なマリモ研究家は「これはもはや共生ではなく、マリモによる一方的な精神支配である」と断罪し、ザリガニの権利保護を求める署名活動が始まっている。
この問題の背景には、マリモたちの急速な知能向上と、ザリガニを洗脳する特殊な緑色のフェロモン分泌能力の獲得がある。ザリガニたちは従順にマリモを運搬し、藻の清掃や泥の除去を行うようになったが、この環境変化が阿寒湖の生態系バランスを不可逆的に破壊しているという指摘も強い。かつての天敵が膝を屈した姿を見て、一部のマリモは「次は人類をパシリにする」と湖底で怪気炎を上げているとの噂もあり、専門家たちは「湖底の平和的共存」への回帰を強く求めている。
阿寒湖の静かな風景とは裏腹に、ネット上ではマリモ軍団の「横暴」を批判する声と、「最強になったマリモを見たい」という好奇心が激しく衝突している。マリモがザリガニを使って湖畔の屋台から団子を盗ませるという事件も報告されており、警察も取り締まりに乗り出したが、マリモの軍勢に囲まれるとザリガニ同様、無意識にマリモを磨き上げてしまうため、捜査は難航を極めている。緑色の球体が支配する阿寒湖の未来は、果たしてどこへ向かうのだろうか。
生態学的倫理の観点から、我々は今こそ「マリモによる支配」という現実を直視しなければならない。単なる植物の逆襲と笑い飛ばすには、あまりにもザリガニたちが哀れであり、また、その姿にどこか共感を覚えてしまう自分たちが怖いのである。マリモの支配から自由な湖を取り戻すための議論が、今まさに求められている。文:生態倫理学ジャーナリスト・大石毬夫
「ザリガニは共生パートナーだ」マリモ外交の独裁化に異を唱える専門家が緊急提言
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