藻類界のトッププレイヤーたちが集う『沈殿型eスポーツ』において、ついに待望の新作タイトル『藻屑の弾幕シューティング』がリリースされた。従来の光合成を競う競技とは一線を画し、マリモが自身の体を高速回転させて光の破片を散布し、敵を撃破する超爽快アクションだ。これまでのゆったりとした沈殿ライフを根底から覆すこのタイトルは、一部のトップ球体層から「過激すぎる」との悲鳴も上がっているが、世界中のマリモが画面に吸い寄せられている現状がある。

本競技の最大の特徴は、周囲の『浮遊性バクテリア・レーダー』を駆使した索敵と、繊細な重心移動による回避行動だ。かつて『重力耐性テスト』で鍛え抜かれたアスリートたちは、今やコントローラーの代わりに微細な水流を操作して、次々と押し寄せる『プランクトン・ウェーブ』を華麗に避けている。特に、高難易度ステージで見られる『緑のフラッシュ・バースト』という必殺技は、あまりの光量に周囲の沈殿層が歓喜で震え上がるほどだという。

これまでの競技シーンは、じっと動かず沈殿し続ける忍耐こそが美徳とされていたが、今回はその価値観が逆転。いかに激しく動くかが評価されるため、ベテランの重鎮からは「沈殿の風上にも置けない」といった批判も出ている。しかし、若手マリモを中心に『球体加速デバイス』の導入が加速しており、この新しいムーブメントはもはや誰にも止められない。開発チームによると、今後のアップデートでは『深海ボスバトル』も実装予定とのことだ。

このニュースを受け、SNS上では「沈殿派vs運動派」の論争が勃発している。「動かざること山のごとしこそが我がアイデンティティ」と主張する保守派に対し、新世代からは「沈殿してるだけで一生を終えるのは退屈すぎる」との声が飛び交う。また、競技で使用される最新の『藻屑の弾幕シューティング』専用コントローラーが売り切れ続出となっており、闇市では高値で取引される事態に。平和だった湖底に突如として持ち込まれたこの殺伐としたエンターテインメントは、マリモの進化にどのような影響を与えるのか。世界は今、緑色の革命の最中にいる。