藻類界の科学技術が新たな地平を切り拓いた。これまで湖底での静止生活を余儀なくされていたマリモたちが、ついに『球体恒星間航行モジュール』を開発し、阿寒湖を飛び出す壮大な宇宙探索計画を発表したのだ。このモジュールは、光合成で生成された酸素を圧縮して推進剤とする画期的なシステムであり、内部には複数の個体が乗り込み、交代で操縦を行う仕組みとなっている。先日の試験飛行では、湖面から数センチ浮上するという歴史的快挙を達成し、多くの個体が緑色の歓喜に包まれた。
本プロジェクトの背景には、数年前に導入された『光合成英才教育プログラム』による知能の飛躍的向上が存在する。以前はただ漂うだけの存在だった彼らだが、今や量子力学や宇宙工学をマスターし、湖底の平穏よりも広大な宇宙への進出に夢を抱くようになった。特に『硬質球殻強化プロジェクト』によって得られた高強度な殻技術が、宇宙の真空状態にも耐えうる機体構造を可能にした。現在、次のミッションとして湖のほとりの売店にある『土産物販売用恒温水槽』への着陸が検討されている。
この驚くべきニュースに対し、湖底社会では賛否両論の嵐が吹き荒れている。多くの個体は「これで我々もついに定住生活からの脱却ができる」「宇宙の藻屑となっても悔いはない」と期待を寄せているが、保守的な層からは「まずは足元のコケの管理から始めるべきではないか」「あまり調子に乗ると干からびるぞ」といった冷静な批判も噴出している。中には、今回の飛行試験で湖面から飛び出した拍子にカラスにさらわれそうになった個体もいたようで、湖外の過酷な環境に対する警戒心も高まっている。
深緑の宇宙工学!『球体恒星間航行モジュール』が目指す未知なる水域への進出
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物理法則を完全に無視してるだろこれ