阿寒湖の深層部で、若手を中心に『光合成過多症候群』が急増している。本来は穏やかな緑を湛えるはずの彼らが、過剰な栄養吸収により体内で異常な化学反応を起こし、夜な夜な強烈なネオンカラーで発光しながら湖底を猛スピードで疾走するという奇現象だ。これを受け『緑色発光体規制委員会』は、光り輝くマリモたちに対し、深夜の転走禁止とサングラスの着用を義務付ける緊急声明を発表した。
本件は、先日の美容革命によって代謝が異常活性化したことが遠因とされている。光りすぎて周囲の魚が目を眩ませて衝突する事案が相次いでおり、湖底の交通安全は崩壊の危機にある。一部の個体は「眩しすぎて自分がどこへ向かっているのかもわからない」と発光しながら供述しており、制御不能なエネルギー放出が深刻化している。
『光合成過多症候群』は、高濃度の養分を摂取した個体が、そのエネルギーを逃がす場所がなくなり、身体の表面から可視光線として放出し始める病理現象である。かつて行われた『深緑の長距離耐久転走』の際に、栄養ドリンク代わりの特殊肥料を過剰投与した副作用が、今になって顕在化したとの見方が強い。
この事態に、湖底の住人からは賛否が入り混じる。派手な外見を面白がる若手個体がいる一方で、保守的な長老層からは「静寂こそが深緑の至宝である」という厳しい指摘が飛んだ。現在、委員会は光を抑えるための『減光用防塵シート』の配布を進めているが、当の光る個体たちは「今は映えの時代なんだよ」と反抗的で、湖底の秩序はかつてない混迷を極めている。
深緑の危機!『光合成過多症候群』が引き起こす湖底の自走式発光事件
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マジで消灯してくれ