阿寒湖の深部にて、藻類界の未来を担う超エリート養成機関『国立・光合成高等専門学校』が、今期から新たなカリキュラムを導入したことが大きな話題を呼んでいる。この学校は、ただの「光合成」を極めるだけでなく、いかに効率よく日光を吸収し、そのエネルギーを球体維持に転換するかという極めて高度な技術を教える場だ。同校が掲げる「光吸収率120%」というスローガンは、物理法則を度外視した過激な理論として、保守的な長老層からは懸念の声も上がっている。教官を務めるベテラン個体は、「伝統的な形状維持も大切だが、これからの時代は変幻自在なエネルギー変換能力こそが必須科目である」と熱弁を振るい、若手藻たちの視覚細胞を刺激し続けている。

『国立・光合成高等専門学校』の創設は、かつて湖底で起きた深刻な「沈殿物による視界遮断事件」が発端となっている。当時は太陽光の届かない環境下で多くの若手が光合成不全に陥ったが、同校の前身となる特別研究班が、特殊な反射膜を用いた「光増幅プロトコル」を開発。これが現在のカリキュラムの礎となった。今や同校は、球体の美しさと機能美を両立させるための最高峰の教育施設として知られているが、一方で、過酷な授業についていけず、思わず「楕円形」に変形してしまう落ちこぼれ藻の存在も教育格差として問題視されている。

入学希望者は後を絶たず、毎年春先には、志願者が一斉に水底で自己の緑色度をアピールする「輝き試験」が行われる。しかし、あまりの過酷な競争に「最近の藻は光合成効率ばかりを追い求め、本来の丸さへのこだわりを忘れているのではないか」との批判もチラホラ。教育現場の最前線では、効率化の波に乗り切れない個体をどうサポートするかが新たな課題となっており、補習として「のんびり浮遊学」を取り入れるべきとの声も出始めている。

ネット掲示板では、「『国立・光合成高等専門学校』の偏差値が湖底最高レベルらしい」「俺も光合成効率を上げてエリートになりたい」といった羨望の声が溢れる一方で、「そもそも真球であることを強制されること自体が時代遅れ」といった冷ややかな反応も見られる。また、実習で学んだ技術を悪用して、隣の個体の日照権を奪う「光泥棒」が現れるなど、新たなトラブルも急増中だ。教育現場に走る激震は、これからも阿寒湖の底を揺らし続けることだろう。