最新のVRデバイス向けアクションタイトルとして期待されていた『弾性跳躍:グリーン・バウンド』が、配信開始直後から前代未聞の事態を引き起こしている。本作は、球体状の身体を駆使して障害物を跳び越えるという極めてシンプルな競技ゲームだが、物理エンジンの計算ミスにより、加速時の反動が通常の数百倍に増幅される「無限反発バグ」が確認された。この不具合により、プレイヤーが操作する球体は画面内にとどまらず、モニターの端を突破して現実世界の床へと弾き出されるという物理的ロストが報告されている。

本件の背景には、先日の『回転演算・過負荷パニック』で導入された物理法則シミュレーターが流用されている可能性があると分析されている。開発元は「静止状態からの加速が想定外の数値を叩き出した」と釈明。しかし、ユーザーの間では、この勢いを利用してあえてマップ外へ飛び出し、本来到達不能な隠しエリアを無理やり視認する「壁抜け遠足」が流行の兆しを見せている。運営側は「帰還できないプレイヤーの救済措置を急いでいる」とする一方で、一部の猛者からは「このまま外の世界を冒険させろ」という謎の要求が相次いでいる。

現時点での主な被害は、コントローラーを握ったまま物理的に壁に激突するプレイヤーが続出している点である。SNS上では、自室の壁にめり込んだスクリーンショットと共に「ついに壁を越えた」と勝利宣言する者や、「天井に貼り付いたまま動けない」と悲鳴を上げる者など、阿鼻叫喚の嵐となっている。また、特定の角度で壁に当たるとキャラクターが高速回転を始め、そのまま光速を超えてゲーム内座標が崩壊する「オーバーフロー・ダイブ」現象も観測された。

この騒動に対し、ゲーマーコミュニティは困惑と狂喜が混在した反応を示している。「物理法則を無視した挙動こそが真の爽快感」「コントローラーが弾け飛ぶエフェクトがリアルすぎる」といった称賛の声が上がる一方、真面目にプレイしたい層からは「真っ直ぐ進むことすら許されない理不尽なゲームバランス」との批判も上がっている。物理演算の修正パッチは週明けに予定されているが、この「制御不能のスピード感」を失いたくないとする古参プレイヤーからの嘆願書が大量に届いている状況だ。