藻類愛好家の間で静かなブームとなっている育成シミュレーションゲーム『極限・水面浮上チャレンジ』にて、異様な現象が報告されている。本作は、底に沈んでいる状態からいかに効率よく日光を浴びて水面に浮上するかを競うゲームだが、最近のアップデートで「過剰酸素生成」の物理演算が強化された結果、あまりに勢いよく浮上しすぎてプレイヤーの球体キャラが画面外の成層圏まで弾き飛ばされるバグが続出している。

この問題の核となっているのは、光合成効率を極限まで高める『超絶・緑の鼓動』スキルである。これを一度発動すると、個体内部の酸素泡が爆発的に増殖し、重力制御を無視してマッハの速度で上昇を開始する。あまりの加速にゲーム内カメラが追従できず、多くのプレイヤーが「宇宙の藻」と化して強制ログアウトさせられる悲劇が多発中だ。開発チームは「浮上は本来、生命の喜びであるべきだ」とコメントしているが、今のところ修正の目処は立っていない。

本作は、古くから親しまれてきた育成ジャンルに「物理演算」というスパイスを加えたことで人気を博してきた。しかし、今回のバグは『重力無視・加速系』の脆弱性を露呈させる形となった。そもそも、球体が自力で水面を目指すという日常的な行為が、ゲーム内ではこれほどまでに命懸けのロケット打ち上げに化すとは、開発者側も予想外だったようだ。

SNSでは「我が愛機が銀河の彼方へ消えた」「浮上どころか脱出している」といった阿鼻叫喚の声が溢れている。特に、高レベルプレイヤーほど『超絶・緑の鼓動』を愛用しているため、上位ランカーほど成層圏で消息を絶つという、皮肉な状況が生まれている。運営は「浮上中の機体保護」を急いでいるが、プレイヤーたちは「このまま宇宙を目指したい」という謎の意志を固めつつあるようだ。