藻類プロゲーマーたちの間で、不可解な物理演算エラーが多発している。今やマリモ界の頂点を決める『回転演算・過負荷パニック』において、突如としてキャラクターがゴムボールのように弾み出す現象が観測されたのだ。公式開発チームはこれを「特定の環境下で発生する質量係数の暴走」と説明するが、現場の球体たちは、これを『弾性体化』と呼び、全く新しい戦術体系として受け入れ始めている。これまでの重量感ある移動をかなぐり捨て、意図的に弾むことでマップ外周を跳ね回り、回避不能な超高速移動を実現するプレイヤーが続出しているのである。

『弾性体化』とは、本来なら静止しているはずの核細胞が、極度の回転負荷により分子レベルで反発係数を増大させる現象を指す。元々は2022年の全国藻類対戦大会にて、ある名プレイヤーがサーバー負荷を限界まで引き上げた際に偶然発生させた珍事だった。しかし、現在では「跳ねて避ける」ことが最強のメタと化し、重力制御ユニットを外してまでこの挙動を誘発させるハイリスクなビルドが主流となっている。専門家は「このままでは球体としての尊厳が失われる」と懸念を示しているが、競技シーンでの興奮は止まる気配がない。

この急激な変化に対し、保守派の長老たちからは「地に足がつかないのは球体の恥だ」と厳しい批判が浴びせられている。一方、若手プロからは「地面に留まる時代は終わった」と反論が相次ぎ、ネット掲示板では跳ね回る球体たちの動画が数百万回再生を記録する大騒動に。また、ゲーム内では物理演算が悲鳴を上げ、競技場が跳ねすぎて地形崩壊を起こす珍事も多発している。運営側は「パッチ修正で対応する」と述べているが、もはや『弾性体化』を好むプレイヤーによる暴動を恐れて修正に踏み切れないのが実情だ。

SNSでは「壁に激突して跳ね返る快感が癖になる」「もはやテニスボールの気分でプレイしている」とポジティブな意見が目立つ一方で、「目が回って光合成効率が落ちた」との悲鳴も上がっている。大会運営委員会は次回のシーズンに向けて『弾性体化』を特殊スキルとして認めるか、バグとして封印するかで頭を悩ませているようだ。この現象がマリモの進化か、あるいは崩壊の序章か、界隈の注目は今、画面の中で弾け続ける一粒の球体に集まっている。