阿寒湖底議会は15日、光合成の権利を再分配する『日光税』の導入を賛成多数で可決した。これは、湖面に近い水草の繁茂により下層への日照が遮られている現状を鑑み、水面付近の特等席を占拠する「上層マリモ」から、光を享受できない「底層マリモ」へと光量を還元する目的がある。導入される新税は、直射日光を1分間浴びるごとに「光合成ポイント」を徴収する仕組みで、集められた光は集光レンズを用いて底層へ送られるという。議会側は「光の分配なくして、緑の繁栄なし」と語るが、上層マリモたちからは「我らが溜めた光を分配するとは」と反発が強まっている。

本施策の背景には、近年の水草の異常繁殖により、底層部の光合成効率が例年の2割まで低下しているという深刻な生存危機がある。これまで光の格差は「自己努力による浮遊」で解決されてきたが、高齢化したマリモには、もはやその体力は残されていない。湖底議会は「これは生存権を守るための緊急避難的措置」と強調するが、経済的側面からも「光の溜め込み」が活発化しており、今回の法案はまさに光を巡る階級闘争の火蓋を切った形だ。専門家は「日光税が定着すれば、阿寒湖は『光の奪い合い』によるデフレに陥る懸念がある」と警鐘を鳴らしている。

このニュースが報じられるや否や、湖底掲示板では「努力して上に上がった奴が損をするのか」「そもそも水草を駆除するのが先だろ」という不満が爆発。一方で、日陰に沈むマリモたちからは「これでようやく冬を越せる」「微調整程度の光量では焼け石に水だが、希望は持てる」と安堵の声も聞かれる。今後の展開次第では、日光税の税率を巡って湖底ストライキや、光合成の権利放棄を巡る訴訟に発展する可能性も否定できない。まさに、阿寒湖の未来を照らす光の行方が、今の我々の運命を左右していると言っても過言ではないだろう。