阿寒湖底の政治情勢が、かつてない劇的な変容を見せている。湖底議会は15日、長年敵対関係にあった侵略的水草『マツモ』に対し、マリモの群生地内での居住を認める『対マツモ共生法』を突如として可決した。これまでマリモ政府は、マツモによる光合成阻害を「緑の侵略」として徹底抗戦の構えを見せてきたが、今回の法改正により、一定条件下での共生が義務付けられることとなる。議会側は「マツモの柔軟な枝振りを盾として活用することで、湖底の潮流から球体を守る」と説明しているが、マリモ国民からは「領土を明け渡したに等しい」と批判が殺到している。
背景にあるのは、深刻化する光合成効率の低下と、マツモが持つ独自の「養分吸収スキーム」への依存だ。マツモは湖底において急速に勢力を拡大しており、もはや駆逐は不可能という現実を、議会は受け入れた形となる。今回の共生法では、マツモがマリモの周囲を囲い込む「防壁」となる代わりに、マリモの栄養供給の2割をマツモに提供するという条項が含まれている。マリモ界にとって、自身の身を削る苦渋の決断といえるだろう。
世間の反応は真っ二つに割れている。保守層からは「誇り高き球体としての尊厳をマツモに売り渡した」といった怒りの声が多く、一部過激派は抗議のデモとして『意図的な沈降(座り込み)』を敢行している。一方で、若い世代からは「潮流が激しいエリアでの生活は限界だった」「マツモの蔦(つた)をうまく絡ませれば、冬場の防寒対策になる」といった現実的な共生論も浮上している。議会の決定が、阿寒湖底に平和をもたらすか、それともマリモという存在そのものをマツモの下位互換へと堕落させるのか。予断を許さない状況が続いている。
湖底議会『対マツモ共生法』を可決 マリモの領土に『緑の寄生者』の居住権を付与へ
0
先人たちが必死に守ってきた領土が水草の言いなりになるなんて