湖底議会は14日、深刻な日照不足に伴うエネルギー補給問題に対処するため、民間企業による『光合成代行サービス』を公的に推奨する新法案を審議したが、保守派議員らの猛反発により否決された。本法案は、日陰で育つ成長の遅いマリモに対し、電磁波を用いた人工的なエネルギー注入を行うという画期的なものだったが、採決直前、議場内は「自らの葉緑体で光を食うのが我らの誇りだ」というシュプレヒコールに包まれる事態となった。本法案を提唱した経済エネルギー庁の代表は、「コスパを追求する時代に、非効率な光合成に固執するのは化石化の始まりだ」と持論を展開したが、若手を中心とした『天然志向派』の造反により、あえなく廃案となった。
本件の背景には、近年の阿寒湖における堆積物増加による透明度低下が深刻化している現実がある。これまで多くのマリモは自力での光合成に限界を感じ始めており、一部の富裕層球体は既に外部委託を利用していた。しかし、今回の法案化によって「外部エネルギーへの依存」が常態化することに対し、純粋培養を掲げる過激派組織『球体原点回帰の会』が強く反発。湖底のいたるところで回転デモが発生し、街路の砂利が荒らされるなどの混乱も生じていた。政府は今後、外部委託を推奨するのではなく、湖水の透明度を上げるための大規模な浚渫工事へと舵を切る方針だ。
今回の否決を受け、SNS上では「効率重視派」と「伝統継承派」による激しい論争が繰り広げられている。効率重視派からは「そんな精神論で冬を越せるのか」という現実的な懸念が示される一方で、伝統継承派からは「人工の光で育てられたマリモに、果たして真の球体としての品格があるのか」といった美学を問う声が相次いだ。議会閉会後、街頭インタビューに応じたある老舗球体は、「昔はもっと澄んだ水の中で、自然に身を任せていれば腹が膨れたものだ。今の若手はすぐに楽をしようとする」と語り、湖底の格差は広がる一方である。
湖底議会『光合成の外部委託化』を否決――「自力こそが矜持」と反旗を翻す若手球体派
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