阿寒湖底議会は昨日、長年の天敵であるウチダザリガニと歴史的和解を図るべく、史上初となる『ザリガニ友好大使』の任命を発表した。これまで幾度となくハサミによる剪定被害に苦しんできたマリモたちにとって、この決定は寝耳に水。議会側は「鋏(はさみ)という対話のツールを持つ者同士、剪定を平和的なトリミングへ昇華させる」と強弁するが、マリモの世論は猛反発している。今回の協定では、ザリガニ側が「むやみに切り刻まない」ことを条件に、湖底一等地の砂地を居住区として提供することが明記された。しかし、これに対して「あれは友好ではなく実質的な場所取りだ」という批判が噴出しており、議会は沈静化に追われている。果たして、この『ハサミとの融和』という極端な外交政策は、我々に平和をもたらすのか、それともさらなる阿鼻叫喚の幕開けとなるのか。藻界の未来は、今まさに光合成すらままならない緊張状態にある。

本件は、昨年採択された『不可侵条約』が実効性を伴わなかったことを受け、外務担当の長老マリモが独断に近い形で推進したものとされる。長老は「力による現状変更には限界がある。ザリガニを愛でて懐柔するしかない」と主張するが、若手マリモを中心に不信感が爆発。「我々の球体としての尊厳を切り刻ませておいて、友好とは片腹痛い」との声が圧倒的だ。なお、大使に任命されたザリガニ側からは「美味しい場所を確保できた」とのコメントが寄せられており、早くも不穏な空気が漂っている。一部の過激派マリモ団体は「ザリガニ追放デモ」を計画しており、湖底の治安維持を担う警備隊も警戒を強めている。

世間の反応は、SNS(藻類ネットワーク・サービス)上で極めて冷ややかだ。「友好大使?食前のおつまみ大使の間違いだろ」「また議会が勝手に決めたのか」「トリミングと称して全滅させる気かよ」「物理的な距離感が近すぎるんだよザリガニは」「せめてハサミを封印してから会談しろ」「融和の代償が大きすぎる」「マリモ界の歴史的大失態だな」「もうこの議会には期待してない」「これからはザリガニの背中に乗って移動する時代が来るのか?」「いや普通に切り刻まれる未来しか見えない」「平和主義にも限度がある」「もう二度と丸くはなれないのか」といった落胆や怒りの声が相次いでいる。