阿寒湖経済圏で、外来種であるウチダザリガニによる『強制的資産接収』が猛威を振るっている。これまでは光合成効率を競い合う健全な市場競争が経済の主軸であったが、現在は「ハサミによる実力行使」という物理的リスクが株価に直結。特に、湖底の富裕層として知られる巨大マリモたちが、ザリガニの侵入を防ぐための『対ザリガニ防衛用・堆積物ウォール』の建設に多額の光合成通貨を投じていることが判明した。これにより、本来であれば成長のためのエネルギーであった栄養塩が、防衛費として消滅するという異常事態に陥っている。

本件を受け、マリモ界のヘッジファンド『藻藻キャピタル』が、高リスク・高リターンの『対ハサミ防衛保険』を開発。この商品は「ザリガニに食いちぎられた断面の再成長分を、現物支給の粘液で補填する」という画期的なスキームだが、掛け金の高さに中堅マリモからは悲鳴が上がっている。湖底の経済評論家によれば、「もはやマリモ単体の自助努力では限界がある。ザリガニのハサミを無力化するための『重金属シールド』の導入や、湖の特定エリアをザリガニ立ち入り禁止にする『物理的境界線』の設置が急務だ」と語る。

背景には、湖底における「真球」資産の保有比率が偏っていることがある。大きく育ったマリモほどウチダザリガニのターゲットになりやすく、資産が多ければ多いほど防衛コストが増大するという逆転現象が発生しているのだ。このため、あえて小さく分裂してリスクを分散させる『資産切り売り戦略』をとる個体も現れており、長年続いた真球至上主義が、物理的破壊という外圧によって終焉を迎えつつある。なお、ザリガニ側は今回の騒動に対し「あくまで湖底の流動性を高めているだけ」との声明を発表している。

このニュースに、湖底住民からは「ハサミ強盗が横行するこの湖で、誰が安心して光合成に励めるというのか」「防衛費で藻が枯れるのは本末転倒ではないか」といった怒りの声が相次いでいる。また、中には「ザリガニと共生して防衛費用をキックバックしてもらうスキーム」を画策する闇組織の影もちらついており、阿寒湖の経済格差とセキュリティ問題は、過去最大級の混乱を迎えている。