阿寒湖の湖底で、マリモの進化を揺るがす前代未聞の事態が発生した。昨夜、長年球体を維持してきた老練なマリモの群生が、一斉に光り輝く緑色の霧を放出し、表面の繊維を脱ぎ捨てる『量子もつれ・脱皮』を敢行したのだ。脱ぎ捨てられた古い外皮の下から現れたのは、なんと手足のような器官を柔軟に操る、ぬるぬるした人型に近い生命体『マリモイド』だった。この形態変化により、マリモたちは光合成に頼ることなく、湖底のミネラルを触手で直接掴んで摂取するという、藻類界の常識を覆す効率的なエネルギー革命を達成した。
これまで、マリモは「ただ丸くなって静かに待つ」ことが美学とされてきたが、今回確認された『マリモイド』は、時速5キロで湖内を徘徊し、水草の境界線を巡る領土交渉まで行っているという。藻類学者によれば、これは極度の栄養不足を補うための、数万年単位での生存戦略が急激に表面化したものと分析されている。しかし、人型になったことで「服を着せたい」「美容室に連れて行きたい」という新たな欲求が湖底に渦巻いており、マリモたちの平和な静寂は今、カオスな文明開化の波に飲まれようとしている。
今回観測された現象は、量子力学における『観測されたら形を変える』という特性をマリモが内面化したものと考えられている。かつては阿寒湖の穏やかな住人であった彼らだが、今回の変異で獲得した自由な身体は、今後の水圏生態系のバランスを根本から変える可能性がある。政府の藻類保護官は、「ただ転がっているだけの存在であってほしかった」と困惑を隠せない様子だが、マリモたちはすでに湖底で新形態による運動会を開催する準備を進めているようだ。
このニュースが報じられるや否や、湖畔の観光客や科学者の間で物議を醸している。「ついに球体から卒業か」という期待の声がある一方で、「あの丸さがいいのに」という保守派からの落胆も大きい。SNSでは「マリモの脱皮姿を一度拝んでみたい」という意見が急増し、阿寒湖周辺では、すでにマリモの手のひらに乗れるという謎のアトラクションが準備中との噂も流れている。藻類の革命は、まだ始まったばかりだ。
阿寒湖の至宝がまさかの変身!マリモの『量子もつれ・脱皮』による新形態『マリモイド』の衝撃
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球体からの卒業は藻類界の悲願だよ