英語の読解における語彙力(英単語力)の重要性とリスニングについて

By | 2016年10月24日

英語を勉強する子ども

英語の読解にあたって最も重要なことは「単語の意味をどれだけ多く知っているか」です。

文法ももちろん重要ですが、読解にあたっては覚えている英単語量が非常に重要となるため、単語の方が優先順位は高いと言えます。なぜなら、

  • 文法がわかっていても、単語の意味がわからなければ文章の意味は絶対わからない
  • 単語がわかっていれば、文法を理解していなくても、ある程度文章の意味を推測できる

からです。

いきなりこう言われても納得できないと思いますので、文法よりも語彙力(単語)の方が重要である理由をこれからお伝えします。

単語を知らない文章は日本語でも読めない

文法を完全に理解していても、単語を知らない文章の意味を知ることはできません。

これは英語やその他の外国語に限らず、母国語である日本語でも同じです。

例えば以下のような文章を読んでみてください。

多成分均相系溶液のモデル系としてポリビニルアルコール(PVA)+グリセリン+水系を取り上げ,その薄膜の赤外線放射連続および間欠乾燥を行い,乾燥曲線を測定した.連続乾燥結果よりPVA質量基準平均含水率に対する乾燥速度は,グリセリン分率に関わらずPVAのみの場合と全含水率範囲にわたってほぼ一致した.また間欠乾燥曲線の一致も良好であった.この結果は乾燥装置設計・操作上有用である.

CiNii 論文 -  グリセリンを含んだポリビニルアルコール水溶液膜の乾燥挙動

アプリケーション層とは、通信ネットワークにおいてホストが用いる共用のプロトコルとインターフェースメソッドを示す抽象化レイヤーである。「アプリケーション層」という抽象概念はコンピュータネットワークの標準的なモデルであるインターネット・プロトコル・スイート( TCP/IP参照モデル)および開放型システム間相互接続モデル(OSI参照モデル)の両方で使われている。

アプリケーション層 - Wikipedia

だいたい何について書いているかがわかっても、専門職以外の方には正確な意味を理解することは難しいと思います。

しかし、上の2つの文章で使われている文法は特別なものではなく、ごく一般的なものです。となると、文章の意味がわからない理由は、文法ではなく「単語の意味を知らないこと」が原因であると言えます。

1つ目の文章では「多成分均相系」「モデル系」「間欠乾燥曲線」など、2つめの文章では「インターフェースメソッド」「抽象化レイヤー」などの馴染みのない単語(複合語も単語とします)があるため、その意味が理解しにくいのです。

極端な例をあげれば、以下のような文章を読むことと同じです。

アエコアとエオスマを混ぜるとアエコアスマができます。

意味不明な文章ですが、何かと何かを混ぜることはわかります。ここで、謎の単語の意味が以下のようであるとわかったとします。

アエコア: 食塩
エオスマ: 純水
アエコアスマ: 食塩水

これで、この文章の意味は「食塩と純水を混ぜると食塩水ができます。」であることが理解できます。

逆に、単語の意味だけ分かっていた場合はどうでしょうか。つまり、接続詞が全くわからず単語の羅列のようになっている文章です。

食塩 純水 〜する 食塩水。

「食塩と純水をどうにかすると食塩水になる」というところまで理解できると思います。すると、どうすればそうなるのかは推測することができます。

このことが、最初に書いたことの説明です。

  • 文法がわかっていても、単語の意味がわからなければ文章の意味は絶対わからない
  • 単語がわかっていれば、文法を理解していなくても、ある程度文章の意味を推測できる

単語が分かっていても理解が難しい語

複合語

複合語とは、複数の単語が繋がってできた語です。しかし、複合語を構成する個々の単語の意味から推測しにくい語が多いため、これを単語として理解した方が良い場合があります。

例えば以下のようなものです。

up-to-date: 最新式の
mother-in-law: 義母
right-of-way: 通行権

慣用句・ことわざ

これらは状景や歴史的背景を理解しなければいけないため、読解を優先するのであれば意味を覚える以外ありません。

日本語でも「犬も歩けば棒に当たる」などをそのままの意味でとっても、的外れな訳となるのと同じです。

英単語の学習に関して

英語の読解に関しては、単語帳1冊に載っている単語を全て覚えれば、専門書や小説のような口語表現満載の文章以外は大抵の文章は読めるようになります。

英語を日本語ベースで覚えると「英語を英語で考えられるようになれない」と考える方がいます(筆者もはじめはそう考えていました)が、ある程度の語彙力(それこそ単語帳1冊を隅々まで覚えるくらい)をつけて文章を読んでいるうちに自然と英語ベースでの思考ができるようになりますので、特に心配する必要はありません。日本語ベースでもなんでもいいので、どんどん単語を覚えましょう。

本当にすらすら読みたいのであれば、1日3〜5個などでもいいので、継続的に新しい英単語を覚え、実際に英文を読んでいきましょう。

個人的なオススメは Hacker News です。

英語を聴く・話す・読むについて

英語を「書く」「話す」にあたっては、文法がかなり重要になってきます。書く場合、単語はわからなければすぐ調べられますが、動詞の変形や時制・関係代名詞などをいちいち調べていてはいつまでたっても文章は書き終わりません。

話す場合は、普段日本語でも使う単語を理解していることが前提で、さらに文法を正しく短時間に構築する必要がありますので、最も難易度が高いと言えます。

リスニングは書くのと同様、単語が分かっていればある程度何を言っているかが推測できますので、そこから聞き取れなかった部分の文法を確認していけばOKです。

英語のリスニング力を無料で鍛える方法

リスニング力は Podcast を使ってトレーニングすることがオススメです。

Podcastとは

Podcastとは、簡単に言えばインターネットラジオのようなものです。

様々な音声や動画を無料で聴いたりダウンロードしたりできます。オーディオ版のブログとも言われています。

実際に生で放送されたラジオ番組の録音版や、専門的な講義の音声などが公開されており、英語以外の学習においても役立ちます。

Podcastを聞くには?

Podcastを配信している公式サイトにアクセスすれば、ブラウザ上で聞くことができます。

また、AppleのiTunesにはPodcastを扱う機能があるので、簡単に聴いたりダウンロードしたりできます。

iPhone と Mac にはPodcast専用のアプリがあります。

iTunes - Podcast - Apple(日本)

iPhoneアプリはこんな感じです。

PodcastのiOSアプリ

好きなPodcastを「マイPodcast」として登録しておけば、wifiに接続している時は自動的に新しいエピソードをダウンロードしてくれます。

英語学習に最適なPodcast

難易度順に紹介します。

1. ECC英会話Podcasting - 知ってる単語でこんなに話せる!

ECC英会話Podcasting - 知ってる単語でこんなに話せる!【ECCウェブレッスン】

ある英語の慣用句をテーマに日常会話が学べるPodcastです。日本語の解説があるので、英語のPodcastに慣れていない初心者の方にオススメです。

1つのスキット(会話)が短くてわかりやすいところや、公式サイトで会話のテキストが見られるのも良いです。

2. English as a Second Language Podcast

English as a Second Language Podcast

すべて英語のPodcastですが、タイトルが「第二言語のための英語」というだけあって、初めて英語を勉強する人が聞き取りやすいように非常にゆっくり発音してくれます

慣れてきたらアプリの倍速機能で1.5倍速にして聞くといいでしょう。

スキット自体が結構面白いです。毎回ロサンゼルスを自慢されます(笑)

時々「English cafe」という、あるテーマに関する解説をしてくれる回があります。そちらは多くの単語が登場するので難易度が少し高いです。

3. English Upgrader

English Upgrader+|TOEIC SQUARE

TOEICが提供するPodcastです。実際にTOEIC対策に役立ちます。

Light(初心者向け)から 5th まで、実際の会話やビジネスシーンを題材にしたスキットが多く用意されています。ビジネス向けのものは専門用語なども登場し、実践的な内容となっています。

4. 6 Minute English

BBC Learning English - 6 Minute English

司会二人が6分間あるテーマについて話します。内容自体が専門的だったり、実際のインタビューの音声が入ったりと結構難易度は高めです。

話自体がためになるので、ついでに豆知識も身につきます。

効果的な学習方法

単語を知らなければ絶対聞き取れない

リスニングが苦手という方は、まず何よりも単語をたくさん覚えましょう

聞き取れない原因は「聞いた音を語として認識できていない」ことです。

仕事で電話応対をした方なら経験があると思いますが、初めは相手の会社名などを聞き取るのに苦労したのではないでしょうか。

会社名は普段使っている言葉にはないものが多く、それを名前と認識しにくいため、うまく聞き取ることができないのです。

英語のリスニングも同じく、ある程度単語を知っていないと、単語なのか熟語なのかそのどっちでもないのかがわからず聞き取ることができません。

聞き取れなかったところは繰り返し聞いて単語を抽出する

聞き取れなかった部分は、知らない単語・熟語(もしくは読み方を間違って覚えている単語)の可能性が高いです。そこを覚えてしまえば、聞き取れないものがどんどんなくなっていきます。

効果はあるのか?

筆者はTOEICのリスニングは90%近い正答率になりました。基本的には単語の学習とPodcastを暇な時に聞いたりしていました。

リスニングに関してはPodcastの影響が大きかったと思っています。

おしまい

ネット上には無料で学習できるサービスが増えています。英語に関しては特に簡単にできるようになったように思えます。

自分が興味のあることが簡単に学べるようになるといいですね。

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